右派弁護士の備忘録

世界文化に対する過去の日本人の態度は、自主的にして而も包容的であつた。我等が世界に貢献することは、たゞ日本人たるの道を弥々発揮することによつてのみなされる。国民は、国家の大本としての不易な国体と、古今に一貫し中外に施して悖らざる皇国の道とによつて、維れ新たなる日本を益々生成発展せしめ、以て弥々天壌無窮の皇運を扶翼し奉らねばならぬ。これ、我等国民の使命である。

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下位合格体験記(4)

4.まとめ

 短答のおかげでナントカ合格圏内に踏みとどまった感じではある(笑)。短答の比率は下がってるけど、やっぱり短答を重点的にやって良かったかなと思う。僕のように基本的知識の怪しい人間は、まず基本的な知識を固めることに集中すべきであり、その教材として短答はもってこい。基本書のベタ読みで問題が解ける高スペックな人間もいるにはいる。だが、僕はそんな人間ではない。自分の低スペックさに気付き、短答を解きまくって基本的知識を身に付けたことは、論文にマジで役に立った。正確な知識は、やはり問題を解く過程でしか身につかないのだろうと思う。
 論文は、この知識を基礎に、基本的な論証を暗記し、答案の型を自分の中で確立できれば、少なくとも落ちないレベルの答案は書ける。民訴は、基本的な定義もきちっと暗記しよう。そうすれば、なんの面白みもない金太郎飴答案が出来上がり、合格する。結局、ローは、合格に全く役立たなかった。


ローの学者様。
司法試験がアンタの作った基本書を読んだだけで解けるってんなら、
まずは、その幻想をぶち殺す!!


(終わり)
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下位合格体験記(3)

3.卒業から合格まで

 卒業後、あいも変わらず、論証の理解・暗記と問題演習(えんしゅう本)をしていた。過去問検討?してねーよ(笑)。そんなわけで、一回目の受験は、短答で撃沈(足切り)。今から考えてもアホすぎだな俺…。そこから、短答に力をいれて勉強をすることに。とりあえず、過去問を解きまくった。ホント。これでもかって位に。

 まずは、辰巳の過去問(司法試験&予備試験短答過去問パーフェクト)を読書。解かないで、ひたすら読む。分からないところは、C-BOOKや授業で買わされた基本書を調べる。条文は、必ず引く(とても大事。論文試験で求められる能力に、条文検索能力がある。これは、普段どれだけ六法を引いているかで勝負が決まる。特に、会社法なんて本番にバリバリ条文引けないと、点数がこない。)。七科目一周するのに、結構な時間がかかる。そのため、前に勉強したことは、次々に忘れていった(笑)。

 一周後、網羅的な知識をつけないとヤベーなと思い、辰巳の新司短答で9割とる講座(西口竜二ほか、カセット)とLECの短答コンプリートマスター(矢島純一、DVD)を受講(ヤフオクを使ったか否かについては、答える義務がありません。)。条文・判例本にマーキングしながら、これを聞く。一気に聴き、LECの短答過去問(矢島先生の講義に付属していた。市販の系統別・体型別短答過去問題集と同じ内容。)を解く。もう一度聴き、また過去問を解く。この段階で、過去問を回すのに、予備校本や基本書を調べ直したりする必要はない程度の実力になった(卒業後にそのレベルかよ…という指摘はしないように。)。

 その後は、とにかく、解きまくれコノヤローという感じ。ついつい書き込んじゃうので、アマゾンで同じ過去問を何度か買った(Wセミナーの体型別短答式過去問集は、安いのでオススメ。)。個人差があると思うが、三周ぐらいすればものすごい速さで回せるようになる。試験までに全体で六周、よく間違える問題は十周位した。結果、短答は結構良かった(論文であう〜な結果になったけどな。キリッ)。

 論文は、結局、最後まで論証の暗記と問題集の検討(えんしゅう本やスタンダード100から適当に選択して答案構成をし、解答の確認。網羅的に全て解く時間はなかった。知識というより、答案構成の訓練として解いた。)をしたのみ。もっとも、夏に、工藤北斗先生の3倍速インプット講座(LEC)を受講したことは、知識の整理と学説の到達点の確認に役立った。特に、予備校の教材にはどうしても古臭い議論や間違い、不正確な部分が混入しているので、これを修正するには、工藤先生の講座が一番いいと思う。例えば、危険の現実化とかね。ただ、個人的に、論証集は合わなかった(悪いという意味ではないよ。論証の表現は、好き嫌いの分かれるところだから、色々なものを見て自分に合うのを選べばいい。)。論証は、C-BOOKのやつを何度も読み、その後、問題の所在・結論(肯否又は判断枠組み)・理由付けのキーワードのみまとめたノートをワードで作成し、暗記した。

 そんなこんなで二回目の試験当日を迎え、ひたすら条文の指摘→要件定立(必要に応じて論点貼り付け)→あてはめを書きまくった。短答は、結構余裕をもって解けた。ただ、手応えは、全くなかった(笑)。

(つづく)

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下位合格体験記(2)

2.ロー入学以後卒業まで

 結局、あまり努力もしなかったので、私大下位ロー既習に入学。「予備校なんてそんな安直なものはダメ。基本書と判例集を読み、調査感解説まで読め!」という頭の賢い学者大先生のありがたいお言葉を頂いたが、軽くスルーして予備校本の読み込み、暗記に取り組んだ。頭の賢い人ならまだしも、低スペックの凡人学生には、予備校本がお似合いだろう。あいも変わらずC-BOOKの論証の読み込みが僕の勉強の中心に置かれた。ロースクールの精神に反する学生だったってことか。
 もっとも、単に論証を暗記するだけでは十分な答案を書けるようにならないと思い、論文の書き方の本を読み、研究した。

★参考文献
司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)
司法試験答案作成入門(関夕三郎ほか)
法律答案の構造的思考(山島達夫)
論文合格答案の基礎(田村智明)
これが司法試験の正体だ(永山在浩)
司法試験論文の優等生になる講座(永山在浩)

 これらの本を読み、答案の型を研究した。基本的には、①依頼者の生の請求の特定(100万円支払え)→②①を叶える法律上の請求の特定と条文の指摘(売買契約に基づく代金請求(555))→③要件の検討(ここで論証が出てくる)→④効果の発生の指摘(たまに論証が出てくる)→⑤法律上の請求の存否の指摘、という型を基本とする答案の作成方法を学ぶ。いわゆる「論点主義」批判というものがあるが、上記答案の型をきっちり備えていれば、問題ない。
 あと、論点を押さえる場合には、必ず、問題の所在を押さえる。司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)によれば、問題の所在には、①条文の文言の意義が問題となるもの、②条文がないもの、③複数の条文の適用関係が問題となるもの、④条文をそのまま適用すると結論がおかしくなるもの(いわゆる原則・例外パターン)の四つがある。メイン論点については、問題の所在に触れる。この際、条文の文言や明文はないが条文に匹敵する原理原則(私的自治の原則・弁論主義等)に関連づけて論じるのが良い。サブ論点は、そこまで丁寧に論じることはしない(というか時間・スペース的に出来ない)。
 よく質問されるのが、理由付けはたくさんあるうちのどれを覚えればいいのかというもの。趣旨からの理由付けが良いという意見もあるし、僕もそれが正しいと思う。他の関連論点の理由付けに流用できて、経済的だし。ただ、趣旨からの理由付けがない論点も結構あったりするので、必要性+許容性や実質的理由(結論の妥当性)+形式的理由(条文の文言や形式論理)等の視点から絞り込むほかない。例えば、民訴の当事者の確定基準なんかは、必要性=手続の当初から早期に確定する必要があり、そのためには基準が明確である必要がある+許容性=訴状の一切の記載を合理的に解釈するという柔軟な解釈をとれば、不合理な結論にはならない、という必要性・許容性という形で整理できる。もちろん、全てを統一的に整理できる訳ではない。ただ、こういった整理の方法を自分なりに確立しておくと、理由付けを試験中に想起しやすくなる。その点で、法解釈の技法をまとめた本を読み、法解釈(問題の所在→理由付け→規範)の典型パターンを学習したことは、意味があった。その際使った本は、以下のとおり。

★参考文献
司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)
法律答案の構造的思考(山島達夫)
論文合格答案の基礎(田村智明)
法解釈の正解(田村智明)
法解釈講義(笹倉秀夫)
法令解釈の常識(林修三)
法学の基礎(団藤重光)

特に、田村智明先生の本が端的で良いと思う。趣旨からの解釈を中心に据える点はとても良い。ただ、前述したように、趣旨からの解釈をすべての論点で貫徹できるわけではない(もちろん、田村先生もご承知である。)。ドグマ的に捉えないことが必要だろう。
 このように、僕のロー時代の勉強は、ローの授業とは全く別の次元で進行していった。だって、合格に直結しないんだもん。ローって。

(つづく)

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下位合格体験記(1)

下位合格体験記でも書いてみる。

1.ロー入学以前

 これといった志望動機もなく、司法試験を目指す。法学部に入った動機も特になし。なんとなく法学部に入り、法学部といったら司法試験じゃね?という幼児的思考に基づき、とりあえず第一段階としてロー入試合格を目指すことにした。
 当初は大学の授業と基本書の読み込みという超非効率な勉強をしていたが、全く展望が開けないので予備校の入門講座を受講することにした。受講したのは、LECの柴田孝之先生の入門講座。分かりやすくてよかったと思う。ただ、論証集とかは、自分に合わず。仕方ないので、C-BOOKの論証を覚える。最初は、意味わかんなくても、取り敢えず丸暗記してた。ローって、学者の影響からか、丸暗記は悪だとかいう風潮があったけど、やっぱり初学者はきっちり暗記しないとね。僕も、ロー入学後は、一言一句覚えるというような丸暗記はしなかったけど、それも大学時代の丸暗記の経験があってのことだと思う。
 問題集は、辰巳のえんしゅう本をやったぐらい。あと、柴田孝之先生の問題集(論文基礎力養成講座)を読んだかな(特に民法)。柴田孝之先生の講座を条文引きながら聞いて、C-BOOKの論証覚えて、えんしゅう本を解く。大学時代は、それしかしなかった。適性試験は苦手だった。過去問を何度も解いたけど、結果はあうーな感じに。
 こんな感じでロー入学に至りました。今思い返しても平凡だな〜。

(つづく)

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