右派弁護士の備忘録

世界文化に対する過去の日本人の態度は、自主的にして而も包容的であつた。我等が世界に貢献することは、たゞ日本人たるの道を弥々発揮することによつてのみなされる。国民は、国家の大本としての不易な国体と、古今に一貫し中外に施して悖らざる皇国の道とによつて、維れ新たなる日本を益々生成発展せしめ、以て弥々天壌無窮の皇運を扶翼し奉らねばならぬ。これ、我等国民の使命である。

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帝国憲法改正手法

憲法無効論を採用するとして、どのように帝国憲法改正を行うのか。
衆議院や貴族院、枢密院はない。
衆議院は現在の衆議院でいいというのは、乱暴な議論である。
私は日本国憲法が一切合切絶対的に無効と考えているので、
日本国憲法の国会によって改正された現在の公職選挙法などは、全て無効である。
となると、従前の議員法や衆議院議員選挙法、貴族院令などが復活(というより、改正の無効)する。
しかし、その内容は現状に合致しない。法的安定が崩れる。
そこで、南出先生の論が非常に参考になる。
以下、南出先生の国体護持総論を引用する。

「復元措置の手順

では、法體系の補正整備などの具體的な復元措置としては、どのやうな手順によるべきかについて檢討したい。

(中略)

帝國憲法第八條に基づき、占領憲法で設置された國會を帝國憲法第三十三條の帝國議會の代行機關とし、同第五十六條に基づく樞密院官制(明治二十一年敕令第二十二號)による樞密院の設置及びその組織運用等の細目については國務大臣(内閣)に委任する旨の「緊急敕令」の渙發を賜はることとなる。これは、いはば、天皇による實質的な「無效宣言の詔敕」であり、占領憲法を「帝國憲法の改正法」であるとしてなされた「公布」が「講和條約(東京條約、占領憲法條約)」の「公布」に「轉換」されてゐたことの詔敕を兼ねるものである。

帝國憲法第八條は、「天皇ハ公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル爲緊急ノ必要ニ由リ帝國議會閉會ノ場合ニ於テ法律ニ代ルヘキ敕令ヲ發ス 此ノ敕令ハ次ノ會期ニ於テ帝國議會ニ提出スヘシ若議會ニ於テ承諾セサルトキハ政府ハ將來ニ向テ其ノ效力ヲ失フコトヲ公布スヘシ」とあることからして、我が國の獨立後においても、連合國による法制度上の支配體制が繼續し、その國際環境とそれを如實に反映した國内事情によつて、これまで帝國憲法下の法制への復元措置をなしえなかつた事態は、「公共ノ安全」を冒し續けた「災厄」であるから、この復元措置のための緊急敕令(以下「復元緊急敕令」といふ。)が渙發される要件を當然に滿たしてゐる。それゆゑ、帝國憲法體制への復元のために渙發された復元緊急敕令により、國會が帝國議會の代行機關となれば、これまで缺損してゐた帝國憲法下の立法機關を補填することができる。そして、次の國會の會期において帝國議會の代行機關となつた「國會」に提出されることになり、復元緊急敕令の承諾が得られると、我が國は、獨立回復後初めて、復元措置のための基本法と同格の復元緊急敕令が有效に確定することになる。

占領憲法(講和條約)によつて帝國憲法が設置してゐた機關は悉く事実上廢止され缺損状態にあつたために、この機關缺損を補填することが必要となるが、缺損してゐたのは帝國議會だけに限らない。帝國憲法第五十五條の國務大臣(内閣總理大臣及び内閣)、同第五十六條の樞密顧問(樞密院)、同第五十七條の裁判所、同第七十二條の會計檢査院などもある。」

以上を参考に私見を簡単に書くと、次のとおり。

緊急勅令(帝国憲法8条)の要件は、
①「公共ノ安全ヲ保持シ又ハ其ノ災厄ヲ避クル爲緊急ノ必要」があること
②「帝國議會閉會ノ場合」であること
③「次ノ會期ニ於テ帝國議會ニ提出」し、「議會ニ於テ承諾」があること
である。

①は、無効憲法による政治運営、国家の機関欠損という非常事態があるので、当然に満たす。
②は、帝国議会それ自体が存在しない以上、当然に満たす。
③は、緊急勅令によって構成した衆議院、貴族院(参議院をそのままコピペする)により、承諾する。
枢密院については、勉強不足なので保留。

これにより、少なくとも帝国憲法の改正機関は整備できる。
これらの機関により、帝国憲法の改正を行い、現代に合った憲法を構成する。
その際、無効な裁判、行政処分、法律など、改正後の憲法の規定に反しない限り追認するという経過規定を設ける。
これで、法的安定は保たれる。

もっとも、全面改正という復元改正(=帝国憲法に復元する占領憲法の改正)や、帝国憲法の改正規定を尊重した手続による新憲法の制定などの方法についても、排斥しないほうがいいと思う。

占領憲法否定派は、小異を捨てて結束すべきである。
現段階において、私は、
①憲法無効理由については、小山先生の理論を、
②これまでの国家行為の有効性については、追認・経過規定(私見)を、
③欠落した国家機関(帝国議会、枢密院)の復活については、南出先生の理論を、
説得力ありと考えている。
小山先生は、帝国憲法改正について、帝国議会を現在の国会で代替できると考えているが、これはいかにも無理がある。それこそ、帝国憲法違反の改正である。
また、南出先生は、無効行為の転換を使い、条約に転換する点に、無理がある。条約に転換することに対する批判については、小山先生のサイトを見てほしい。私は、条約説に対する批判について、完全に小山先生に同意する。南出先生は、法定安定を考えるあまり、無理筋を通しすぎである。
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