右派弁護士の備忘録

世界文化に対する過去の日本人の態度は、自主的にして而も包容的であつた。我等が世界に貢献することは、たゞ日本人たるの道を弥々発揮することによつてのみなされる。国民は、国家の大本としての不易な国体と、古今に一貫し中外に施して悖らざる皇国の道とによつて、維れ新たなる日本を益々生成発展せしめ、以て弥々天壌無窮の皇運を扶翼し奉らねばならぬ。これ、我等国民の使命である。

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下位合格体験記(2)

2.ロー入学以後卒業まで

 結局、あまり努力もしなかったので、私大下位ロー既習に入学。「予備校なんてそんな安直なものはダメ。基本書と判例集を読み、調査感解説まで読め!」という頭の賢い学者大先生のありがたいお言葉を頂いたが、軽くスルーして予備校本の読み込み、暗記に取り組んだ。頭の賢い人ならまだしも、低スペックの凡人学生には、予備校本がお似合いだろう。あいも変わらずC-BOOKの論証の読み込みが僕の勉強の中心に置かれた。ロースクールの精神に反する学生だったってことか。
 もっとも、単に論証を暗記するだけでは十分な答案を書けるようにならないと思い、論文の書き方の本を読み、研究した。

★参考文献
司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)
司法試験答案作成入門(関夕三郎ほか)
法律答案の構造的思考(山島達夫)
論文合格答案の基礎(田村智明)
これが司法試験の正体だ(永山在浩)
司法試験論文の優等生になる講座(永山在浩)

 これらの本を読み、答案の型を研究した。基本的には、①依頼者の生の請求の特定(100万円支払え)→②①を叶える法律上の請求の特定と条文の指摘(売買契約に基づく代金請求(555))→③要件の検討(ここで論証が出てくる)→④効果の発生の指摘(たまに論証が出てくる)→⑤法律上の請求の存否の指摘、という型を基本とする答案の作成方法を学ぶ。いわゆる「論点主義」批判というものがあるが、上記答案の型をきっちり備えていれば、問題ない。
 あと、論点を押さえる場合には、必ず、問題の所在を押さえる。司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)によれば、問題の所在には、①条文の文言の意義が問題となるもの、②条文がないもの、③複数の条文の適用関係が問題となるもの、④条文をそのまま適用すると結論がおかしくなるもの(いわゆる原則・例外パターン)の四つがある。メイン論点については、問題の所在に触れる。この際、条文の文言や明文はないが条文に匹敵する原理原則(私的自治の原則・弁論主義等)に関連づけて論じるのが良い。サブ論点は、そこまで丁寧に論じることはしない(というか時間・スペース的に出来ない)。
 よく質問されるのが、理由付けはたくさんあるうちのどれを覚えればいいのかというもの。趣旨からの理由付けが良いという意見もあるし、僕もそれが正しいと思う。他の関連論点の理由付けに流用できて、経済的だし。ただ、趣旨からの理由付けがない論点も結構あったりするので、必要性+許容性や実質的理由(結論の妥当性)+形式的理由(条文の文言や形式論理)等の視点から絞り込むほかない。例えば、民訴の当事者の確定基準なんかは、必要性=手続の当初から早期に確定する必要があり、そのためには基準が明確である必要がある+許容性=訴状の一切の記載を合理的に解釈するという柔軟な解釈をとれば、不合理な結論にはならない、という必要性・許容性という形で整理できる。もちろん、全てを統一的に整理できる訳ではない。ただ、こういった整理の方法を自分なりに確立しておくと、理由付けを試験中に想起しやすくなる。その点で、法解釈の技法をまとめた本を読み、法解釈(問題の所在→理由付け→規範)の典型パターンを学習したことは、意味があった。その際使った本は、以下のとおり。

★参考文献
司法試験合格論文機械的作成法(柴田孝之)
法律答案の構造的思考(山島達夫)
論文合格答案の基礎(田村智明)
法解釈の正解(田村智明)
法解釈講義(笹倉秀夫)
法令解釈の常識(林修三)
法学の基礎(団藤重光)

特に、田村智明先生の本が端的で良いと思う。趣旨からの解釈を中心に据える点はとても良い。ただ、前述したように、趣旨からの解釈をすべての論点で貫徹できるわけではない(もちろん、田村先生もご承知である。)。ドグマ的に捉えないことが必要だろう。
 このように、僕のロー時代の勉強は、ローの授業とは全く別の次元で進行していった。だって、合格に直結しないんだもん。ローって。

(つづく)
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